アニソンデビュー45周年記念ライブ~GREATEST HERO SONGS~
「水木一郎アニソンデビュー45周年記念ライブ〜GREATEST HERO SONGS〜」は、ゲストのささきいさおさん、バンド&コーラスメンバー、45年の月日を支えてくれた関係者の方々、そして応援してくれるファンのみなさま、ひとりひとりのGREATESTな愛に包まれて、無事終了いたしました。
サブタイトル「GREATEST HERO SONGS」には、水木一郎が歌ったすべてのテレビ主題歌への感謝の思いが込められています。オープニングテーマの中にはライブの定番曲ばかりでなく、日頃あまり歌う機会のない歌がたくさんあります。そうした1曲1曲に携わった方々、生で聴く日を待ちわびていたファンのみなさまへ思いを馳せて臨んだライブでした。
45年の間に持ち歌は1200曲を数えるまでになりました。特に70年代のテレビアニメ・特撮主題歌では水木一郎がダントツトップのシェアだという調べがあるほどに、たくさんの歌をレコーディングさせていただきました。今回は、水木一郎の歌を聴いて育った方が、水木一郎の歴史と重ねて当時の自分の記憶を辿りながら楽しめるよう、年代順に構成。テレビのオープニングテーマをメインに、エンディングのみ担当した作品からもはずせない曲をいくつかチョイスして、メドレーを取り入れて61曲(ゲスト・ささきいさおさんのソロパートを含む)を披露しました。
【70年代前半〜半ば】
71年にアニソンデビューを果たして以来、ライダーショーをはじめ、各地で開催されるヒーローショーに早くも忙しく駆けまわる毎日。「ぼくらのバロム1」に始まり、「マジンガーZ」「がんばれロボコン」「仮面ライダーストロンガーのうた」など、コロムビア ゴールデン・ヒット賞を数々受賞しました。
♪「原始少年リュウが行く」から「アクマイザー3」まで披露。「白獅子仮面の歌」や「行くぞ!BD7」など、ライブでは珍しい曲も。
【70年代後半】
『おかあさんといっしょ』のうたのおにいさんを務めるなどテレビには顔を出していたものの、アニメを歌う水木一郎として認知されるようになったのは70年代後半から。アニソンのテレビ特番も登場して、『テレビアニメ主題歌レコード大賞』ではロボット部門で「コン・バトラーVのテーマ」が受賞。アニメ雑誌も続々創刊、『アニメージュ』主催の「アニメグランプリ」では歌手部門の第1回、2回連続受賞など、人気を誇っていました。空前のアニメブームの中、イベントに女学生の姿が目立つようになった時代でした。
♪「コン・バトラーVのテーマ」から「キャプテンハーロック」まで披露して第1部終了。第2部はピアノアレンジの「ルパン三世 愛のテーマ」からスタート。「恐竜戦隊コセイドン」や「行け!行け!メガロマン」などを挟み、「燃えろ!仮面ライダー」まで披露。
【80年代】
アニメブームは80年代初頭まで続き、全国各地でアニメイベントが多く開催。ラジオ番組を持つようになったのもこの頃。ブームが一段落付くと、舞台に挑戦したりソロライブを開始するなど、自身の活動を充実させるようになりました。
♪「おれはアーサー」から「サバンナを越えて」まで披露。『ガミーベアの冒険』主題歌「正義と自由の歌」の生歌唱は超レア。途中、ゲストコーナーを挟みました。
【ゲストコーナー】
45周年のお祝いに、ささきいさおさんがゲスト出演してくださいました。少し遅れてアニソンデビューした大先輩に「もう水木に独り占めさせないぞ」と戦線布告(⁉︎)された話、度々鎌倉の自宅に遊びに来てくれた話、蹴飛ばして終電に乗せてくれた話、蹴飛ばし返そうとしたアニキの足は届かなかった話……など、トークも弾みました。
♪「宇宙戦艦ヤマト」「今の向こうの今を」をソロで披露していただいた後、スーパーロボットメドレーをふたりで共演。「マジンガーZ」「ゲッターロボ!」「おれはグレートマジンガー」「とべ!グレンダイザー」と続き、「いざ行け!ロボット軍団」をコラボして締めました。
【90年代から21世紀へ】
ライブ「スーパーロボット魂」開始、「24時間1000曲ライブ」の成功、数々の海外公演など、新たな挑戦が始まりました。苦手だったテレビにも積極的に出演して、赤いマフラーや「ゼーット!」がお茶の間に浸透。今に至ります。
♪「ゲッターロボ號」から『獣拳戦隊ゲキレンジャー』エンディングテーマ「道」まで披露した後、今年11月からタイで放送開始する新番組『ミライガーT1』の主題歌にもなった復興支援ソング「東北合神ミライガー」を歌いあげました。
【アンコール】
アニソンデビュー45周年の年に、放送開始50年のウルトラマンシリーズ最新作『ウルトラマンオーブ』を歌う喜びは、またひとしおです。時代を通してこどもたちのために歌い続けてきた水木一郎にとって、今のこどもたちが夢中になれる作品はかけがえのない存在。こどもたちに支えられた主題歌が時代を越えて愛されることは、「マジンガーZ」はじめ多くの歌が証明しています。
♪「オーブの祈り」をソロバージョンで歌った後、いさおさんを再びお呼びして「マジンガーZ」で幕を閉じました。
今回は「テレビ」の「主題歌」に焦点を絞って選曲しました。曲数が多すぎて、全曲披露と言えないのが嬉しい悲鳴です。劇場版やOVA、エンディングや挿入歌、イメージソングにも名曲がたくさんありますが、それはまた次の機会に。これからもみなさまの期待に応えられるよう、感謝をこめて精一杯歌い続けることを誓うアニキでした。お越しいただいたみなさま、ありがとうございました。